建設機械の油圧系統では、アタッチメントとホース接続部の油漏れが頻発するポイントの一つです。今回は、SK75SRD-7における油漏れ修理とアダプター交換作業をご紹介します。
「アタッチメントとホースの繋ぎ目から油が漏れている」とのご連絡を受け、現場に急行。機体を確認したところ、接続部分から作動油がにじみ出ている状態でした。

ホースの状態を詳しく点検すると、接続部分がやや斜めに締め込まれており、シート面が正しく密着していないことが原因だと判明しました。このような状態では、わずかな隙間からでも油漏れが生じるため、まずアダプターの交換が必要と判断。

早速、新しいアダプターを現地で用意し、慎重に交換作業を実施しました。取付後はまっすぐに締め込まれていることを確認し、作動油を補充したうえで試運転を実施。結果、油漏れは完全に止まり、動作にも問題は見られませんでした。

作業後には周囲に飛散した作動油を丁寧に清掃し、作業エリアを安全かつ清潔な状態に整えて作業完了。
このように、油漏れは必ずしもホースそのものの不具合とは限らず、アダプターや接続状態に起因するケースも多くみられます。違和感や小さなにじみを見逃さず、早めに点検・整備を行う事で、大きなトラブルの予防につながります。
当社では、ホース・継手・アダプターに関するトラブルにも現地で即対応可能な体制を整えております。ぜひご相談ください。