出張場所 : 名古屋市中川区
今回は、ZX135USK₋5Bのブーム根元アームライン交換作業についてご紹介します。油圧ホースの中でも、ブーム根元に取り付けられているアームラインは特に負荷が大きく、振動や曲げ動作によるストレスが集中するため、劣化や損傷が比較的早く現れやすい箇所です。
現場から「ブーム根元から油もれしている」とのご連絡をいただき、急行しました。確認すると、アームラインのゴムが硬化して亀裂が入り、そこから作動油がにじみ出ている状態。こうした小さな滲みも放置するとやがて破裂につながり、油圧の低下や周辺部品の二次被害を引き起こす危険があります。

作業内容
まずは機械を安全な状態にセットし、ホース周辺のカーバー類やクランプを外して作業スペースを確保しました。油圧ホースは取り回しが複雑なため、無理に引き抜かずに、干渉部を一つひとつ外していくことが重要です。対象のアームラインを慎重に取り外した後、現場で同等仕様のホースを製作。その場で長さやフィッティング角度を確認しながら仕上げることで、取り付け後の無理なねじれや干渉を防ぎます。

取り付け後はクランプを確実に固定し、抜けや摩耗が起きにくい状態を整備。次に作動油を補充し、試運転を行いました。稼働時の油圧反応やホースの振れ幅を確認し、問題がないことをチェック。最後にカバー類を復旧し、周辺を清掃して作業完了です。

まとめ
ブーム根元のホースやアームラインは、日常点検でも見落とされがちですが、機械の稼働に直結する重要な部位です。油の滲みやホースの硬化を見つけた時点で早めに交換することが、余分なダウンタイムを防ぐ一番のポイントです。油圧ホースやライン劣化でお困り際は、お気軽にご相談ください!


