腹下からの油漏れで緊急出動
日立建機製SK30SR-6の油漏れについて確認してほしいとのご連絡をいただき、現地に急行しました。
現場に到着後、機械下部を点検したところ、マルチバルブから作動油タンクへと接続されているドレンホースに、擦れと劣化による破損が発生しており、そこから作動油がもれだしている状況が確認できました。

このようなドレンホースの損傷は、継続使用による摩耗や経年劣化が原因で、突発的な油漏れうや機械停止を引き起こすリスクがあります。

油漏れを最小限に抑えてこうかん作業を実施
破損個所が特定できたため、すぐにホース交換作業に着手しました。ただし、今回のドレンホースは作動油タンクと直結しているため、取り外す際には多量の油が一気に流出する危険性があります。
そのため、作業前にメクラ処理(仮栓処理)を丁寧に行い、油漏れを最小限に抑えながら慎重にホースを取り外しました。
現場状況に応じて迅速に対応しその場で新しいホースを製作。今回の施工では再発防止策として、ホース表面にスパイラルチューブタイプの保護材を巻きつけ、擦れによる損傷を防止するよう対策を講じました。

補充・試運転・動作確認まで一括対応
新しいホースを正確に取り付けた後は、失われた作動油を適正量補充し、エンジンを始動して試運転を実施。動作や油漏れの有無、圧力の安定性などを丁寧に確認し、問題がないことを最終チェックとしてお客様にもご確認いただいた上で、作業を完了しました。
小型建機にもホース劣化に注意を
SK30SR-6のような小型ショベルは、作業スペースが狭い現場で多く使用されるため、ホースへの外的ダメージや擦れが起こりやすい機種です。日常点検の中でも、特に車体下部やタンク周辺のホース劣化は見落とされやすく、油漏れの原因となるため注意が必要です。
当社では、小型~大型建機まで幅広くホースお交換・修理に対応しており、現場製作・緊急対応も可能です。油漏れやホースの異常を感じたら、早めの点検・ご相談をおすすめします。