現場で発生した大量油漏れに即対応

「PC300LC-11の走行ホースが破れ、大量の作動油が漏れている」との緊急連絡を受け、現場へ急行しました。

到着すると、地面には広がる油の海。まずは被害状況を把握し、原因となるホースを特定するため、機体下部のカバーを順に取り外していきます。

スラグ除去とホース特定作業

カバー周辺には溶接作業等で発生したスラグが厚くこびりついており、そのままでは作業が進められません。安全に留意しながら、慎重に斫り作業を実施。スラグを取り除いたうえで、ようやくカバー類を取り外すことができました。

カバー内部を確認した結果、スイベルと走行モーターをつなぐメインホースに大きな破損があり、そこから大量の作動油が流出していたことが判明しました。

現場製作で迅速に普及対応

破損ホースを慎重に取り外し、その場で同仕様の油圧ホースを製作。すぐに取り付け作業へ移り、ホースの取り回しや締め付けトルクを確認しながら、確実に作業を進めました。

作動油はほとんど空の状態だったため、規定量まで補充。その後エンジンを始動して試運転を実施し、走行動作や漏れの有無などを入念に確認しました。

カバー復旧と清掃で安全確保

異常がないことを確認した後、取り外していたカバー類を元に戻し周囲に飛散していた作動油を丁寧に清掃。地面には中和剤を散布して、滑りや臭気などの二次被害も防止しました。

今回のように突然の油漏れが発生した場合でも現場で迅速にホースの製作・交換が可能な体制により、ダウンタイムを最小限に抑えることができます。油圧ホースのトラブルでお困りの際は、ぜひご相談ください。

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